昨年の「6.2地方選挙」や今年4月27日の補欠選で見られた韓国政界の腐った水がここ移民社会まで汚染させることを思えば、2012年の在外国民参政権は在外国民の権益身長のための贈り物でなく移民社会の発展を阻害する毒素として作用することが明らかだ。 公権力、法、国家安保守りの権力機関が厳存する本国ですら、選挙の時だけでなく平時にも北の対南工作と親北左派らの大韓民国破壊工作への制御装置がまともに機能しない情けない状況で、韓国の公権力が及ばない外国で金正日の海外国民の親北化工作と北韓関連団体らの反韓活動をどう防げるか。 国内であれ国外であれ韓国民族の分裂主義と分派主義の痼疾が消えるだろうか?本国同様こちら海外同胞社会の分裂も決して軽く見る問題でない。米国内の予想選挙人は87万程度だという。ソウル人口の10分の1にも及ばない数字だ。ここに1000以上の大小の団体が乱立し反目する状態だ。 こういう状況で、金正日の海外韓国人「親北化」工作が本格化されながら海外親北勢力は強力な結集力、よい組織力、準備された理論や説得力、そして途方もない資金力を動員して勢力拡大や票をつかむため総力を傾けるだろう。 彼らは「親北政権創出」という単一目標に向かって一枚になって走り、自称「親韓的」の数百の団体は本国と同じようにばらばらなって方向すらまともに決められず右往左往するうちに終わるのでないかと心配される。去年の「6.2地方選挙」と今年の「4.27補欠選」がそうだったではないか。 南北が理念的に尖鋭に対立している状況で、しかも国内ですら北側の工作や親北勢力の活動をまともに統制できない現時点で、在外国民参政権の許容は李明博政府の大きな失策だ。 多くの先進国が海外国民に参政権を許容していると言ってわれわれもやらねばならないという発想は、理念時代は終わったと言い「中道実用」の看板を掲げたよりもっと危険な発想だ。韓国のように理念対決で国家危機を迎えている国もなく、金正日のような悪辣な独裁殺人集団を頭に載せている国もない。この事実を忘れたら国家の危機はあっと言う間いつでも遣って来る。 海外選挙人数が80万人を超えるという時、50ないし60%が親北側に行くとしたら40万から50万票になり、60ないし70%が敵の票になれば話は完全に違ってくる。問題は親北の方に行く確率が70%内外になるという展望だ。歴史がひっくり返る大変乱だ。 60~70%が親北政権の創出に動員されるという展望は決して雲をつかむような話でない。固く団結した彼らの力は一つの目標に向かって前だけを見て走り、反面ばらばらに分裂した韓国の与野党政治勢力は複雑なそれぞれ自分の利益を求めて各自の道を行くだろう。一つになった力が分裂した力を制圧するのが天の道理だ。 「中道実用政府」とハンナラ党を中心に右翼陣営という政治勢力が果たしてこの危険な状況を乗越えられる能力があるかということだ。自分の体すらまともに治められない中心のない彼らにそのような力があるはずがないというのが大部分の国民の考えだ。問題はまさにここにある。 弱り目にたたり目で、本国同様、ここ移民社会も民主労働党、民主党をはじめとする野党圏の勢力は大部分が反韓勢力に近く、おそらく親北路線に近いと見てもいい。それでは総選挙もそうだが大統領選挙での彼らの票がどちらに行くのかは決まった答ではないか。 こう計算してみると2012年に行使される在外国民の参政権は、親北化工作に翼をつけてあげるとんでもないことになる最悪の政策決定である。そして在外国民参政権による移民社会の分裂、破壊は貴重な海外資産を失う自殺行為でもある。 移民韓国人社会が元気に育つように政策的に助けることが、未来の国家動力になる人的、物的資産を育てることになる。だから今まで自らの力で成長してきたように放って置け! われわれ在外韓国人がここまで来る間、本国政府や政界の誰からも助けを受けたことがない。国際的な成功はほとんどが政府の干渉のない所でなされた。 2012年は、「中道実用」政府と現保守右翼を自任する政治勢力が乗越えるにはあまりにも厳しい壁だ。偽りと闇の勢力とは正義、真実、自信感、勇気、そして正直と犠牲と献身で戦えば必ず勝つという信念が必要な時だ。悪を悪と呼べないと世の中に正義はないと言ったレーガンの精神が懐かしくなる理由がここにある。(2011.6.2) http://lebertyherald.co.kr 2011.06.03 20:47 |