「緊張と相互利用」 佐藤 ヤクザの子分が、親分の前で堅気の人間に向かって、大きな声で吠えて脅します。すると親分が子分を「まあまあ」と言って抑えます。これはゆすりたかりの常套手段です。中国に対して北に圧力云々など、親分に対して子分に圧力をかけろ、という話です。実態を知って駆け引きで言っているのならともかく、本気で口にしているのなら相手に馬鹿にされるだけです。 ただ中国は、北京が射程圏内に入る北の核ミサイル保有は容認できないはずです。したがってこの面で両国は摩擦関係です。反面、金正日に韓国を攻撃させ、米韓日3国を追い詰めることは両者にとって利益です。中朝の関係は「摩擦と相互利用」というヤクザの親分と子分の関係に酷似しています。 限界のない我慢は奴隷 洪 北は、12月8日、白翎島の近くのNLLに大砲を打ち込んできました。限界のない我慢は「奴隷の我慢」です。 ヒットラーを増長させたのはイギリスとフランスの宥和政策であったことは広く知られた史実です。戦争を防ぐのは断固たる態度をとる以外にないことは歴史が物語っています。何よりも韓国は砲撃され、日本は尖閣諸島を中国に狙われています。ロシアも日米の合同軍事演習を公然と妨害してきました。相手(敵)の意志が弱い、甘いと見れば、寄って集って襲いかかります。これこそ日韓米が直面している現実です。 現実を学び、将来に生かそう 佐藤 今東アジアで起きている情勢と課題は、鮮明になってきました。日韓米が、中朝にどう対処して自由民主体制の安全を護るのかということと、金正日政権の「末期的自爆テロ」を未然にどう封じ込めるのかということです。 ところが日本の民主党政権は、合同軍事演習という名の「戦争」が始まったのに、この戦列から離脱し、党内の主導権争いにエネルギーを消耗しています。政権が自滅するときはいつも似た現象が起こります。自民党も駄目でしたが、民主党はさらに駄目です。選挙民はこの現実から何を学ぶのか。だが、この現実を作り出したのは有権者の無責任な投票行動でした。昨今の事態を勉強し、次の責任ある投票に備えて欲しいと思います。 洪 金正日の挑戦やその背後の中国共産党の覇権主義、つまり大陸独裁勢力からの現状変更の圧力に立ち向かうためには、自由民主主義の価値観に対する確信とこれを護り抜くという意志が必要です。 金正日体制と中国共産党の戦略、攻勢の根源が軍事力、その中でも特に核ミサイルである以上、韓日は、向こうの圧力・戦略を一挙に無力化する戦略やこれを実行する意志を闡明(せんめい)にする対応が避けられません。今のところ韓日が取るべき選択は中・朝への強力な独自の抑止力確立です。われわれの自由、われわれが享有する体制を護るための投資を今怠ると、日韓は将来もっと高い代償を強いられることになります。 |