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英語熱⑤
連載48回目 実利主義の現れ?

五味洋治
(2010.12.6)

 

    2008-08-12のRFAの報道によれば、北朝鮮は従来のロシア式外来語を、英語に改めているという。

 

    2007年8月8日、北朝鮮で北朝鮮女子サッカーチームとナイジェリアのオリンピック予選競技がテレビ放送された。

 

    朝鮮中央放送が中継したこのサッカー競技でアナウンサーは"シュート","コーナーキック"という国際的に一般化されたサッカー用語を使っていた。
脱北者チ・ヒョンア氏によれば、北朝鮮で"シュート(Shoot)" "ノート(Note)"は普通に使われている。学校にも英単語が張り出されており、外来語として普通に使われているという。

 

    以前は北朝鮮のアナウンサーは、報道や中継放送で英語や外来語を使うと処罰されたが、いまはないという。

 

    カナダ民間団体のある関係者は、英語や外来語が北朝鮮でたくさん使われるのは、北朝鮮当局の英語教育の方針転換が大きいと話した。

 

    一方、従来主流だったロシア語からの外来語は急速に姿を消している。

 

    東国大学校チョン・ミヨン教授は北朝鮮での英語の普及について「今北朝鮮社会に外来語が普及しているのは、実利を追求している証拠だ」としてい る。

 

    北朝鮮が2009年2月に、訪朝した英国の議会代表団に英語教育拡大に協力するよう求めたと、韓国の聯合ニュースが伝えたこともある。

 

    韓国の国会議長にあたる北朝鮮の崔泰福最高人民会議議長が、北朝鮮を訪問した英国議会代表団に対し、北朝鮮英語教師養成のための英国政府の支援拡大を要請した。

 

    崔泰福議長は、自身の孫娘も北朝鮮の大学で英国文化院所属ネーティブスピーカー講師らから英語を習っていると明らかにした。北朝鮮は最近、小学 校から英語教育を始めており、ネーティブスピーカー講師の役割が重要だと強調したという。

 

    北朝鮮は2008年、小学校3学年から英語科目を正規科目として始め、一部大学では英語専用授業を実施するなど英語のスピーキングとヒアリング教育を強化している。

 

    英国の議会北朝鮮訪問団は、北朝鮮と対話を持続するとの立場で、帰国した直後英国政府に提出した報告書を通して、英国の大学生らが北朝鮮の大学と小学校に行って英語を教えられるよう、新しい資金を作って両国間文化交流を拡大するなどの方案を提示した。

 

    これに関連して、聯合ニュース英語版は、北京の英国文化院の院長の話として、現在平壌では三つの大学で150人の教師や学生が、英国政府派遣のネイテイブの教師から英語を学んでいると伝えたことがある。予想以上に北朝鮮は英語教育に力を入れている。