核ミサイル体系の核心は、単純な核爆発装置でなく、これを運んで目標地点を打撃する能力であるため、北韓が核兵器をミサイルに搭載できる程小型化したか可否により軍事的脅威の程度は変わってくる。2度の核実験を成功させながら核兵器開発に拍車をかけている北韓が、今からは核弾頭の小型化に全的に集中する態勢だ。 核兵器をミサイルに搭載するためには、ミサイルが(a)重い核弾頭を搭載しても特定射程距離を飛行できる能力を保有するか、(b)核弾頭を小型化してミサイルに搭載する二つの方法がある。一般的には核弾頭の重さを1t以下に軽量化(=小型化)してこそ長距離ミサイルであるテポドン2号に搭載できる。結局、弾頭を軽量化せねばならず、このためには核弾頭の大きさ(体積)を小型化しなければならないということだ。 核弾頭を小型化ないし軽量化する方案は、窮極的に一つだ。核弾頭に充填される高性能爆薬(HE:High Explosives)の体積(=弾頭の大きさを左右する)を減らし性能は高めねばならない。アメリカの場合、小型化した核弾頭には全部「32種類の特殊形態の高性能爆薬レンズ」(32 specially shaped HE blocks)が使われる。具体的には「20個の6角形の高爆レンズ」(20 hexagon-shaped HE lenses)と「12個の5角形の高爆レンズ」(12 pentagon-shaped HE lenses)を使って、中性子反射材(tamper)周囲を同心球(spherical、主に原爆弾頭に使用)または、円筒形(cylindrical、主に水爆弾頭に使用)で覆う構造を作り、核反応を起こす内破物理(Implosion Physics)環境を変更し、その要求条件を充たさねばならない。 高爆レンズの形態だけを32種類で充たせば良いということではない。ここに各形態別に高爆爆薬の種類も最適の配合または、配列を合わせねばならない。高爆爆薬の種類だけでも数百種を超える。アメリカも1956年以前まで使ったPBX(Plastic Bonded Explosive)をPBX-9205 (RDX-polystyrene formulation)に変える前までは、弾頭の最大厚さを45cm以下に減らせなかったし、重さでは2500 kg(=2.5トン)が最小重量だった。 プルトニウム2~10 kgの使用は問題にならない。今はアメリカもこれより遥かに進展した高爆レンズの形態と種類を開発するのに成功した。(PBX-9205はオリジナルPBXが発明されて9205回目の試みで作られたもの) 北韓も、最小限アメリカのレベルの32種類の形の高爆レンズとPBX-9205程度の高爆爆薬を開発しても、核弾頭の直径は45cmで重さは2.5トンだ。1トン以下に減らすには程遠い。それで独特の設計(Implosion Devices)と材料(High Explosives Formulations)が必要だということだ。これを北韓が自ら解決するためには数千回の高爆実験を直接やってみる道しかない。それで北韓は東倉里(慈江道所在)発射基地の近くに初めから龍徳洞高爆実験場を別途建設した。 でも、10~15年は掛からないだろう。北韓には今核開発を主導する専門研究人材が3000人に達する。この中には旧ソ連に留学した高級人材が250~300人も依然活動している。韓国のように「平和を脅かす危険な核開発」をするな、とロウソク示威をする人もいない。言論の批判など最初から無い。天の神様である金正日が全面的に支援している。その多くの専門家や将軍様が昼夜を通して研究し実験しているのに、なぜ10年も掛かるのか? 辛成澤(米モントレー国際学大学教教授) 1974年陸軍士官学校(30期)を卒業(電子工学学士)、米空軍技術学校の電子精密測定課程(電子精密測定士)を修了。1983年米ワシントン大学大学院を卒業(核工学修士)、1989年米レンスルラー大学院を卒業(核工学博士)。大領(大佐)で除隊した後、韓国国防研究院の責任研究委員と国防部政策企画官室のWMD専門委員を歴任。現在の米モントレー国際学大学教授(WMD非拡散)。 www.freedomfighters,co,kr 2010.06.30 17:54 |