こういう状況で、去る3月26日の夜、北側潜水艦艇が発射した魚雷と推定される物体によって天安艦が爆沈された事件が発生した。李明博大統領と外交安保首席が最も慌てただろう。信じられなかっただろう。いや、信じたくなかったはずだ。 「李明博-金正日会談のため奥の深い対話を進行中なのに、まさか北韓がそうやったのだろうか?韓国軍のミス、例えば弾薬庫の爆発のような内部要因で沈没したのではないか?」 客観的な情況は、誰が見ても自動的に「これは北韓側の仕業だ」と断定するようになっていたが、大統領府の安保ラインの人々は主観的な感じに希望事項を加えて判断したあげく、「北韓に特異動向なし」、「北韓介入の証拠なし」という非常識な発表を出さざるを得ず、彼らは一度出した話の人質になってその後20日余りの間その方向に話し望んだ(その過程で軍が常軌を逸したと文句を言って)が、はっきりなりつつある真実とあまりにも懸け離れた自分たちを後から発見しては、数日前から軌道の修正を図っているのではないか? 正常な頭では到底理解できない「北韓側に特異動向なし」という大統領と青瓦台の最初反応の背景には「金正日との会談」への誘惑と未練があったはずと思う人々が意外にも多くてこの文を書いている。 昨日と今日、李大統領は北韓政権を批判する発言をした。では金正日との会談を放棄したのだろうか?背中を刺したことに対して裏切られたと感じたからか? 金正日は、金日成と共に700万人(ほとんどが同族)を殺した悪党だ。この悪党と取引きして自身の政治的利益を得ようとした者は、ほぼ例外なく不幸な最後をむかえた。キリスト教牧師たちの中では金正日を「サタンの勢力」と規定する人々が多い。彼らの目にはキリスト教徒の李大統領が提案した「グランド・バーゲン」が「悪魔との取引」と映るはずだ。悪魔は打倒せねばならない対象であって取引すべき相手ではない。 |