鄭雲燦国務総理の世宗市に関する立場発表(全文) ~部処移転の白紙化、三星・韓火、熊津など企業と大学を誘致し教育科学中心の経済都市に…~ (2010.1.12) 尊敬する国民の皆様、 国務総理職を受諾したその日、古い課題を懸案として提起してから「世宗市」は一度も私の頭から離れなかった核心議題でした。今日を生きるわれわれに、世宗市は昨日の誤りを正すことである同時に、新しい明日の土台を固める時代的課題です。 忠清圏はもちろん、大韓民国が50年、100年生きるための「第3の米」を創造せねばなりません。それはわれわれの肩に負われた重い荷でもありますが、その分やりがいもあるはずです。 世宗市は京畿道の盆唐市面積の4倍に達する巨大プロジェクトです。ここには政治的考慮や地域的利害関係が割り込む余地がありません。もし、間違った方向に決定されれば、国家的に莫大な損失が発生するしかないからです。 世宗市のような国家的大事を決める基準はむしろ単純かつ明瞭です。それはどの方案が国民と国家の利益を極大化するかということ―それ以上もその以下でもありません。 個人でも国家でも約束は必ず守らなければなりません。信義と信頼は健康な社会を維持する基本要素です。政策の一貫性も政府に付与された基本義務です。 歴史と向き合う敬虔な姿勢で、世宗市の発展方案を準備しながら、私も夜を徹して苦悩と煩悶を続けざるを得なかったのもまさにこのような名分のためでした。 しかし、過去の約束に少しでも政治的伏線が内在しているなら、遅まきながらそれを正すことが国を憂える指導者の勇気のある決断ではないでしょうか。 世宗市の建設は、政治的信義次元の問題以前に、重大な国家の大事です。今は世界秩序が再編されている歴史的転換期です。 われわれには、昨日のことにとらわれて、今日を浪費する時間がありません。今日、この場が今までの葛藤と憂慮を解消し、わが国とわれわれの子孫たちの明日のため一緒に知恵を集める契機になることを心から望みます。 尊敬する国民の皆様、 世宗市の発展方案は、単に世宗市だけのものではありません。忠清地域とわが国の共同発展を図り、過去の分裂と対立を乗越え、皆が一つの心で未来に向かって進む大長征の出発点です。 政府が最も重点を置いたのも、21世紀の大韓民国の未来像でした。 既存の「行政中心複合都市」の建設計画は、言葉どおり今の行政府を二つに分けて、その半分を地方に移す移転事業です。首都移転が壁にぶつかるや、行政部署の一部移転をもって代わろうとするのは、時代の歯車を逆に回そうとするのと変わりありません。 過去、特別な理由から行政府をまるごと移転した国はありますが、一部の部署を意図的に分散させた事例は見付かりません。統一の過程でやむを得ず、ボンとベルリンに中央部署を分けたドイツも、直面している問題が一つや二つでありません。 わが国も行政府を分散する場合、毎年3~5兆ウォンの費用が浪費されるというのが専門機関の研究結果です。世界のどこの国もやろうとしない危険な実験を、あえてわが国が先にやるのは賢明な選択でないと思います。 世宗市は、世界の流れを先導できる新しい価値を作り出さねばなりません。地域を豊かにし、国家経済を牽引出来ねばなりません。苦心の末にわれわれが見出した解決法は、小さなパイを分けて一時的に欲求を満たす弥縫策でなく、大きなパイを新しく作って全国民の幸福指数を高める創意的発展方案です。私たちは昨日の視角から脱して、今日の目で明日の忠清道と国家の発展を先導する方案を模索するのに注力しました。 尊敬する国民の皆様、 世宗市は大韓民国の未来です。 「行政都市」が官主導の過去方式の開発計画なら、「世宗市」は科学技術が教育と文化と交わって、想像を現実にする人口50万人の「未来型先端経済都市」です。大韓民国を先進一流国家へ導いていく21世紀の前哨基地を創造する百年大計です。 大企業と堅実な中小企業、そして大学と研究機関が入れる十分な立地を新しく確保したのも遠大な目標を具現しようとする意図です。当初の計画に反映されていた自足用地の三倍を越す規模です。ここが「産・学・研のシナジー効果」を創り出す心臓部になるでしょう。建国以来最大の受注額を誇るUAEの原子力発電所の輸出は、わが国―大韓民国の科学技術の偉大な勝利でした。 先端科学がわれわれの夢なら、先端技術はわれわれの翼です。 政府が構想中の国際科学ビジネスベルトの核心施設を、世宗市に建設しようとする理由がここにあります。330万平方メートルに達する拠点地域に、世界先端の重イオン加速器、3千人を越える国内外科学者を受容れる基礎科学研究院、そして融複合の研究大学院中心の国際科学技術院などがそこに入るでしょう。 先端緑色産業地区もあります。産業地区には雇用や経済的波及効果が大きい先導大企業を誘致して、研究と生産が結びついた新しい事業モデルを発掘する計画です。すでに三星、韓火、熊津、ロッテ、SSFのような国内外の屈指の企業が入居意志を表明しました。 中小規模の協力業者も一緒に入居させて、雇用を「原案」より三倍以上増やし、生産を大幅拡大するように支援します。ベンチャー型の中小企業の誘致敷地も別に確保するつもりです。 大学団地には高麗大学校とKAISTが当初約束したよりもっと大きな規模で入る計画です。基礎科学と融複合技術、バイオメディカル分野の中心大学院と関連施設も200万平方メートルの敷地に入ります。同時に、周辺の地域大学らが共同で活用できる施設を別途提供する計画です。 国民の皆様、 すでに世宗市への入居が計画されたか投資が約束された敷地の総面積は何と900万平方メートルに達します。自足用地として設定された1,500万平方メートルの60%を占める面積です。現段階で自足用地を全部割当しないのは、世宗市のビジョンに相応しい潜在的入居者たちが参与できる機会を付与するためです。容易でない状況なのに世宗市への入居を決心した企業や大学や研究所の決断に心より感謝申し上げます。 今後、世宗市の発展方案が本格的に実行に移されれば、忠清地域には効果が直ぐ現れるでしょう。しかし、その波及効果は世宗市にだけ局限されません。隣接の大徳と五松、梧倉はもちろん、天安、牙山、忠州を越えて、大邱、光州、原州など全国にまんべんなく拡散するでしょう。 KDIは、今度の発展方案にともなう民間部門の投資額を総40兆ウォン規模と推定しています。15兆ウォン程度の現行の世宗市計画の三倍に近い水準です。 国家の均衡発展の側面から見ても、世宗市の発展方案は「行政都市」計画よりはるかに有利であるはずです。企業と資本を吸い込むブラックホールでなく、基礎科学と源泉技術、新しい産業を創り出す中心軸になるからです。 国民の皆様、 発展方案を作りながら、私たちは原案と「原案+アルファ」はもちろん、一部部署の移転などあらゆる方案を検討しました。忠清地域をはじめ、多くの国民の意見を聞きました。忠清人の自尊心をおっしゃる方々もいました。 忠清人が要求したこともないのに、一方的に約束し、それを覆すのに、どうして腹が立たないでしょうか。今度の発展方案が採択されても、政府が代わればまた再び変更されるのではないかと心配される方々もいます。 全てご尤ものお話です。まさにこの点のため大統領も最後まで悩まれたと理解しています。すでに二度も公開的におわび申し上げたのもそういう意味でしょう。私も政府の政策を変更せざるを得ない点を非常に残念に思います。今度のことで傷付けられた忠清人の皆さんに心の深くからの慰労の言葉を申し上げます。 私は、この発展方案に含まれている計画を完成させていくことに私の名誉をかけます。政府は任期中に必要な工事を全部着工して一部は完工し、全体造成計画を予定より10年操り上げて推進する方針です。世宗市に参与することにした民間企業も、まもなく投資計画を発表し、政府と了解覚書を締結します。 政府は政府なりに関連法と制度を急いで整備します。生活の基盤を譲って先祖のお墓まで移葬された方々、生計に困難を経験している地域住民らにも実質的な助けになる対策を積極的に推進します。「逆差別」を憂慮される方々、「革新都市」を心配される方々もおられます。一言でこういう憂慮は杞憂に過ぎません。世宗市に提供される税制の恵沢は、「革新都市」の入居企業にもそのまま適用されます。 世宗市へ国家資源が過度に集中するのでないかという憂慮も知っています。しかし、重イオン加速器など科学ビジネスベルトの核心施設への投資のほかは現行特別法に規定された8兆5千億ウォン以上の財政負担はありません。 尊敬する国民の皆様、 私は世宗市の問題を悩む時ごと、「公明正大」という原則と「実事求是」の姿勢を繰り返して噛み締めました。今日が大切なのは明日があるからです。より長い目で世宗市の未来をパッと開いて下さることを願います。 7年以上の長い歳月を黙黙と我慢して待って下さった忠清の皆さん、そして今まで多くの関心を持って声援して下さった全国民の皆様に、心から感謝の言葉を申し上げます。 国会議員の皆さんにも、早い期間内に通過させて下さることを格別にお願いします。世宗市の発展方案を作るのに熱と誠を惜しまなかった民・官の合同委員会の委員の皆さんにも深く感謝申し上げます。 国民の皆様、新年おめでとうございます。ありがとうございます。 www.chogabje.com 2010-01-11 10:23 |