秋美愛という煙幕で遮られた労働関係法改正の真実 ~これから韓国の左傾化と南米化は取返しがつかない状況になるかも知れない~ 金成昱 (2010.1.7) 1.1月1日国会を通過した「労働関係法(労働組合および労働関係調整法)改正案」は、労組の力量を「現在より」強化するものだ。 「第5共和国時代の労使関係に戻ることになった」という左派の扇動は、もっと多く、もっと速く左傾化できなかったという強請りであるだけだ。秋美愛と民主党の「葛藤」という煙幕で遮られた真実は、「改善」でなく「改悪」だ。 民主労働党は左へ5歩行こうと言い、民主党は4歩行こうと言ったが、秋議員は3歩行くことで縫い合わせた。ハンナラ党の1歩左傾化と妥協したのだ。保守的媒体まで秋議員が政派でなく国家を選択したかのように騒いでいるが、記者たちの浪漫的作文に過ぎない。 2.改正労働関係法の争点は、▲労組専任者の賃金支給禁止と、▲複数労組の許容の部分だ。この中で専任者の賃金支給禁止原則は「事実上」崩れ、複数労組許容の弊害を防ぐための「窓口の単一化」の原則も毀損された。 権赫喆博士(自由企業院の法経済室長)は、「改正法は、最も憂慮した労組専任者の賃金支給廃止と複数労組許容にともなう混乱と費用上昇排除という課題を全く解決できなかった」、「何も解決できないまま時間に追われて誤魔化したまま『後続措置』へと転嫁したもの」だと指摘した。 権博士は、また「この法は今まで数回の議論を経ながら何が何だか分からないほど綴れになった法案で、これから多くの問題点を露呈するはずという憂慮を醸している」、「『こうなるなら、なぜ改正すると大騒ぎをしたか』という不満の声が出るはずだ」と評価した。 3.改正法の争点を詳しく見てみよう。まず、去る13年間猶予された複数労組が、1年6ヶ月の猶予期間を経て施行される。企業は、複数労組の登場で二重三重の交渉をやらねばならないため、結局企業と社会全体に混乱と費用が加重されるしかなくなった。 この危険要素を最小化するため導入したのが「窓口の単一化」だった。改正法は、▲自律交渉→ ▲自律交渉ができないと過半の労組→ ▲過半の労組が無いと組合員10%以上の労組が比例代表の形式で交渉代表団を構成するという順序で「窓口の単一化」をするように規定しておいた。 問題は、現在組織された「産別労組(金属労組、言論労組など)」は今後2年6ヶ月間「窓口単一化」の対象から除外させたことだ。これは産別労組を組織した「民労総」や「韓国労総」に特恵を与えたものだ。会社の立場では、「窓口単一化をした労組の代表」はもちろん、「産別労組」とも二重三重の交渉をせねばならない。「産別労組」も2年6ヶ月後には窓口単一化の対象になるが、その時の状況がどう変わるか分からない。 4.労組の専任者は賃金を支給しないのが原則だ。しかし、「勤労時間免除制度(time-off制度)」が導入されて、労組の専任者がいわゆる「労使共同の利害関係と関連した活動」をする時間は勤労時間と認めて会社が賃金を支給することにした。労組が会社から労組専任者の賃金を貰える合法的根拠を設けたのだ。 もっと大きな問題は、Time-off制度が適用される範囲だ。12月4日の「労使政」の合意では、「使用者と交渉・協議、苦情処理、産業安全活動など」に限定された。だが、左派の圧力に屈服したハンナラ党は、自分たちの労組法改正の中に、「労使共同の問題」はもちろん、「通常の労組管理業務」までTime-offの対象に入れた。後で国会を通過した改正案は、「通常的な労組管理業務」を、「健全な労使関係の発展のための労働組合の維持および管理業務」と変えた。 最終確定した「健全な労使関係発展を…」という概念は曖昧だ。どちらにも解釈できる。労働部は「勤労時間免除審議委員会」を設置し、3年ごとに勤労時間免除の適正性の可否を決めるというが、ここで原則的な決定ができるかは疑問だ。 結局、労組専任者の賃金支給禁止条項は有名無実になり、この問題を巡る労働界の極端闘争は続くだろう。特別な異変がない限り「無理強い法」は続くだろう。労組が竹槍を持って言い張れば、会社は専任者に賃金を払うしかない。以前は大企業の労組専任者だけが便法で賃金を貰ったが、これからは中小企業の労組専任者まで合法的に賃金を貰うことになった。 5.全体的に「改正法」は、不法と暴力で武装した大韓民国の労組集団の力を弱化するのではなく加える結果を招いた。これから韓国の左傾化と南米化は取り返せない状況になるかも知れない。 根本的問題は国会にある。金日成主義者、共産主義者、社会主義者、社会民主主義者や利己主義者、個人主義者、ウェルビーイング(well-being)主義者の混成集団である汝矣島で、一流国家のビジョンを抱いた者は見られない。 崖に向かって走る大韓民国が生き残る唯一の血路は、南韓左翼の陣地である北韓の朝鮮労働党を解体することだけだ。「連鎖的無力化」以外に代案がない。北韓での同族解放が即ち南韓での守旧左翼の清算であり、守旧左翼清算のためには同族解放に乗出すべき状況、南韓国民と北韓住民の運命が一つになった歴史の転換点がまさに今だ。 www.chogabje.com 2010-01-05 23:02 |