UAE原電の受注は李承晩が蒔いた種を収穫したもの! ~「ぼけたという周りの反対を押し切って原子力院と原子力研究所を設立し、遠い未来を見た慧眼」~ 趙甲済 (2010.1.5) アラブ首長国連邦(UAE)が12月27日原子力発電所建設の事業者として韓国コンソーシアムを選定した。 アラブ圏初の原電であるUAEの原電建設事業は、建設費用200億ドル、運営費用200億ドルの総400億ドルに達する超大型プロジェクトだ。2020年まで4機の原電(各1400メガワット級)を建設する。着工は2012年と予想される。韓電が主導するコンソーシアムには、韓国電力技術(設計)、斗山重工業(機器製作)、現代・三星建設(建設)、韓電燃料(核燃料)、韓水原(運営)、韓電KPS(維持補修)を主軸として、アメリカのウェスティングハウス、日本の東芝なども参加する。 建国以来最大規模のプラント輸出であり韓国型原子力発電所を初めて海外に輸出する事業だ。 韓国はアメリカ、フランス、カナダ、ロシア、日本に続き世界六番目の原電輸出国になった。今回の受注規模は、最近世界市場で発注されたプラントプロジェクトの中でも最大規模と知られた。 韓電コンソーシアムは、フランスのアレバコンソーシオム、米GEと日本の日立コンソーシアムなどと激しく競合して最終事業者に選択された。李明博大統領が終盤にUAEを訪問するなど積極的な受注外交を行ったのが大きく影響したという評も出ている。 1978年、アメリカの技術によって古里原子力発電所1号機を稼動して30年余ぶりに、韓国型原子力発電所を初めて輸出する韓国は、現在20基の原子力発電所を稼動中で、8機を建設している。発電容量では原電が24.4%だが、稼動率が93.4%で発電量では35.6%を占める。韓国の原電の稼動率は世界平均(79.4%)よりはるかに高い世界頂上レベルだ。 元科学技術処次官だった韓栄成氏は、「今日の原子力大国を可能にしたのは、李承晩大統領の鋭い洞察力だった」と回顧したことがある(1995年「韓国人の成績表」、月刊朝鮮)。 <原子力発電で世界10位国。これはただで出来たことでない。解放後、アメリカの経済援助で延命していたその厳しかった時期に、ぼけたという周りの反対を押し切って原子力院と原子力研究所を設立して、遠い未来を見た李承晩のような大きな志を持った方がいて、原子力の種を蒔き、山川が三度も変わる間に着実に育ててこなかったら原子力韓国の今日があり得たのか?> 李承晩大統領は、原子力院長を国務委員級に格上げさせて大統領直属に置いた。海外へ派遣する原子力研究生を励ます席で、李大統領は米ドル貨幣を直接手に握らせた。1959年当時としては大金の35万ドルを投じて、ソウルの孔陵洞に「トリガマク2号」という研究用原子炉を建設するようにしたのも李大統領の決断だった。李大統領はまた大学に原子力工学科を設けて未来の人材を養成するようにした。科学技術は(選挙で)票にならないため、大統領が非難を受けながらも長期的眼目で直接育てなければならない。フランスのドゴール、韓国の李承晩、朴正煕がそのような科学大統領だった。 朴正煕大統領は、電源開発事業計画を作る時、原子力発電所の建設を中心とするようにした。彼は、1970年代に核武器開発を推進したがアメリカの圧力で放棄したが、アメリカが原子力発電所の建設を中断させようとしたのも(放棄の)一つの原因だった。韓国が核武器開発を強行したら、今日の原電大国は不可能だった。1971年慶南の古里原子力発電所を着工した時は、アメリカの技術に依存したが、稼動し始めるや韓国技術陣が原電を運営するようになり、1990年代には原子炉の設計を自力で出来るようになった。去る半世紀の間、原子力研究所は韓国の科学技術発展のゆりかごになった。 李明博大統領のセールス外交を可能にした前任大統領たちの「偉大な選択」を忘れてはならない。李明博大統領が、国民に前任者たちのこのような寄与を説明して欲しい。それは「大統領による良い現代史の教育」になるはずだ。 朴君哲原子力学会会長は、聯合ニュースとのインタビューで、「(韓国の)あらゆる産業の中で日本を経由せず直接花を咲かせたのは原子力が唯一だ。今は日本と肩を並べている。自負心を持ってもいい」と話した。
=========== 世界の原子力発電所現況(2009年5月1日現在) 運転中の原子力発電所:総436基、31ヶ国、設備容量(Gross):390,492GWe ※主要国:米国(104基)、フランス(59基)、日本(53基)、ロシア(31基)、韓国(20基)、英国(19基)、カナダ(18基)、ドイツ(17基)、ウクライナ(15基)、中国(11基) 建設中の原子力発電所:52機、15ヶ国、設備容量(Gross):47,751MWe ※主要国:中国(13機)、ロシア(8機)、韓国(6機)、インド(6機) 計画中の原子力発電所:66機、16ヶ国、設備容量(Gross):65,367MWe ※主要国:中国(13機)、日本(12)、米国(8)、インド(8)、ロシア(5機)。 2009年度の主要動向 原子力発電所の建設着手 中国のSanmen1号機(1,000MWe、PWR(AP1000)) 2009.04.19着工 原子力発電所の運転終了 日本のHamaoka 1・2号機(各々540MWe/840MWe、BWR) 2009.01.31終了 2008年度の主要動向 原子力発電所の建設着手 中国Ningde 1・2号機(各々1,087MWe、PWR) 2008.02.18 / 2008.11.12着工 中国Hongyanhe 2号機(1,110MWe、PWR) 2008.03.28着工 中国Fuqing1号機(1,087MWe、PWR) 2008.11.21着工 中国Yangjiang1号機(1,087MWe、PWR) 2008.12.16着工 中国Fangjiashan1号機(1,087MWe、PWR) 2008.12.26着工 韓国Shin-Wolsong 2号機(1,000MWe、PWR) 2008.09.23着工 韓国Shin-Kori 3号機(1,400MWe、PWR) 2008.10.31着工 ロシアNovovoronezhⅡ-1 (1,170MWe,PWR-VVER) 2008.06.24着工 ロシアLeningradⅡ-1 (1,170MWe,PWR-VVER) 2008.10.25着工 日本Ohma(大間)原子力発電所(1,383MW、ABWR) 2008.05.24着工 運転停止:スロバキアBohunice 2号機(440MW、PWR) 2008.12.31停止 www.chogabje.com 2009-12-27 20:10 |