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制裁②
連載23回目 米国の対北朝鮮制裁 その歴史と種類

五味洋治
(2009.11.25) 

 

    米国は北朝鮮に対して、単独で多くの経済制裁を科している。歴史の長いものはすでに60年経過している。

 

    英文だが、ここに北朝鮮の動きと国際制裁がまとめられている。

    http://www.piie.com/research/topics/sanctions/nk.cfm

 

    代表的なものは1949年11月の「対共産圏輸出統制(COCOM)」、1950年6月の「対敵性国貿易法」(後に解除)、1988年1月の「テロ支援国指定」(同)、2005年9月の「金融制裁」(同)である。

 

    分類すると四つに分けられる。①米国の安全保障上の脅威となる交戦国に対して発動されるもの②冷戦構造の中で、社会主義国に対しては発動されるもの③1980年以降、武器輸出統制法などテロ支援国などを牽制するもの④大量破壊兵器拡散を行っているとされる国を牽制するもの――だ。

 

    米国は、北朝鮮への制裁の理由について①アメリカの安全保障上の脅威②北朝鮮はマルクスーレーニン主義の国③米国務省により、核拡散を行っていると認定された、と説明している。
    http://fpc.state.gov/documents/organization/17337.pdf

 

    朝鮮戦争が勃発した1950年6月25日に開かれた国連安全保障理事会で、北朝鮮「南への侵略者」とし、共和国に対する援助供与を慎む、決議82が採択された。

 

    米国は決議採択3日後の6月28日に輸出管理法(EAA)、同年12月17日には対敵性国交易法(TWEA)を北朝鮮に適用し、経済交流を禁止した。

 

    対適性国交易法は、1917年に生まれた古い法律だ。

    http://www009.upp.so-net.ne.jp/kgm1_ear/OFAC_J/TWEA.pdf

   

    対敵性国交易法は、戦時および国家非常時に大統領が指定する国家との経済取り引き行為統制を目的にしたもので、財務省が所轄する。これによって米国内の北朝鮮資産は凍結され、北朝鮮との貿易と投資、金融取引を事実上、全面的に禁止された。

 

    故意に違反し、有罪判決を受けた場合、100万ドル(約1億円)以下の罰金に処せられる厳しい罰則がついている。