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北朝鮮国連代表部の機能と謎⑧
連載21回目 非公式な外交ルート
五味洋治
(2009.11.4)

 

    北朝鮮の国連代表部に関連して、米国に雑誌や新聞に繰り返し取り上げられている男性がいる。

 

    ニューヨークの隣のニュージャージーでバーベキューの店を持っているロバート・イーガンだ。この16年間、「非公式北朝鮮大使」役として、米国と北朝鮮政府間の仲裁役を果たし、国連代表部の人たちと遊び仲間になっている。

 

    米国の時事週刊誌「ニューヨーカー」や「バニテイフェアー」、英国の新聞「インデペンデント」も詳しく伝えているが、最近では、米紙ワシントンポストが、昨年4月9日付スタイル欄で彼の動向を報道した。

 

    「彼は、このならず者国家の非公式外交官だが、本物の外交官よりうまくやっている」と紹介。「ライス(現国務長官)や、オルブライト(元国務長官)と比べてもらっちゃこまる。俺はコリアンと殴り合いの喧嘩だってやるんだ」とイーガン氏は取材に答えている。

 

    イーガン氏はベトナム戦争に従軍し、共産党政権に関心を持った。その後北朝鮮にも関心を抱き1994年に初訪朝した。北朝鮮政府から正式な許可を取り、豪雨被害にあった北朝鮮への人道支援が目的だった。

 

    1996年には、ベトナム戦争に参戦し、戦争捕虜(POW)に関する著作のある作家らとともに訪朝し、北朝鮮に亡命した元米兵との面会を求めた。

 

    イーガン氏は、韓成烈元国連次席大使と兄弟のような親密な関係を築いてきた。彼は、歯痛を訴える韓元大使の話を聞いて、歯科医を紹介した。韓大使は結局、12本の歯を抜いて13本を植えるインプラント手術を受けた。代表部の人間と釣りに出かけることもある。

 

    具体的な外交交渉について取り持ったこともあるが、「外交に首を突っ込むべきではない」(ジャック・プリチャード前北朝鮮特使)と職業外交官からは批判がある。

 

    FBIも北朝鮮側と接触することをやめるよう求めているというが、本人は気にしていないようだ。

 

   

    参考

 

    http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=6665732  

 

    http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/04/08/AR2008040803544.html 

 

    http://www.newyorker.com/reporting/2007/10/08/071008fa_fact_mead

 

    http://cubbysbbq.com/