北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.12.1) 連載(9) 第7章 関係を不断に発展させる 新しい政党関係を模索―中連部 中国共産党中央対外連絡部(中連部)は、中国共産党の党外交を推進する機構だ。中国は外務省と共産党に外交機能がある。党外交は年々縮小しているが、北朝鮮とは党間外交が存続している。 北朝鮮との間に懸案が生まれた場合、外務省同士では仰々しくなる。昔からつきあってきた党の代表があってざっくばらんの話を勧め、解決の糸口を探すことがよく行われる。 中連部が設立されたのは1951年。実力者の戴秉国が部長を務めていた1998年には、文革期に修正主義集団と呼んだ日本共産党と和解を実現した。 同部の蔡武副部長が、記者会見を行ったことがある。非常に珍しいことだった。私も会見を聞きに行った。2003年9月25日、北京市内にある国務院(内閣)の会見場に蔡副部長が現れ、中国共産党の国際交流の状況について紹介した。 蔡武副部長は記者会見で「中国共産党は世界の147の国、400余りの政党や政治組織との間でさまざまな形の交流や協力関係を結んでいる」と説明。さらに「中国共産党は6600万人の党員を擁している。数十年来、中国共産党は平和、発展、進歩の追求という願いを抱いて、世界各国、各地域のさまざまなタイプの政府や政治組織と広範な友好交流と協力を行ってきた」と語った。 北朝鮮の朝鮮労働党との関係について、「改革・開放政策の実施以来、一種の新型の政党関係の構築に全力を挙げている」と語った。北朝鮮への無償支援には中連部が深く関わっているとされるが、同部でさえ、これまでの中朝関係からの脱却をはかっていることを暗に示した。 |