北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.11.28) 連載(8) 第7章 関係を不断に発展させる 北朝鮮は同盟国ではない―江沢民 1991年10月、金日成主席が訪中した。金日成が中国滞在中に訪中した石田幸四郎・公明党委員長に対し、江総書記は、中朝関係について「かつて一緒に戦った仲間であり、強い絆で結ばれているが、中朝両国は同盟国ではない。朝鮮半島統一は自国で解決するものであり、基本的には(中国の)平和五原則にもとづいて努力していくべきだ」(注8)と語った。 北朝鮮と一線を画していることを強調する発言だった。日本の新聞は、この発言を大きく伝えた。別の報道によると、江主席との会談で金日成はエネルギー不足を訴えたところ、李鵬首相は人口増加と大洪水の被害を訴え援助が困難だと答えた。また鄧小平に対して金日成が友好価格で石油300万トンと経済援助350億元等を要請したが、鄧は、毎年石油は友好価格とバーターで各50万トン、国際市場価格の5%引きで75万トン、それに無利子60億元・利子付100億元の借款の提供に同意した、と伝えている(注9)。 (注8)朝日新聞(夕刊):1991年10月8日 (注9)争鳴(香港誌):91年11月号
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