北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.11.27) 連載(7) 第7章 関係を不断に発展させる 同盟関係はない 中国外務省は、週に2回、内外のメデイア向けに記者会見を開いている。通常何を聞かれても、同じ答えを繰り返す退屈な会見だが、時に驚くほど明確に中国側の考えを発表することもある。 中朝関係については北朝鮮が核実験を行った4日後の10月10日の会見がそうだった。劉建超・外務省報道局長は北朝鮮の核実験に関連し、「中国と北朝鮮は同盟を結んでいるという言い方には賛同できない。中国はいかなる国とも同盟を結んでいない。中国と北朝鮮は、国際関係における準則に則った、正常な国と国の関係だ」と説明した。報道局長の個人的見解ではなく、中国外務省内で応答要領が作られているのだろう。 「問題の解決がこれほど難しくなってしまった今こそ、われわれは冷静に事態に対応する姿勢を保つべきだ」と述べ、あくまで話し合いで解決するよう求めたが、中国と北朝鮮の現状を端的に示すことになった。 中朝両国は、中朝友好協力相互援助条約を結んでいる。これについて劉局長は「見直すということは聞いていない」と答えたものの、それ以上積極的な意味付けをしなかった。軍事介入条項は死文化したとの中国側の認識を強調したものだった。 |