北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.11.11) 連載(14) 第6章 国際世論を味方にする 秘密会議 特使が平壌に入ったのと同じころの、2006年10月18日、北朝鮮の核実験を受けて中国で重要な会議が、極秘で開かれた。中国外交に関する最高政策決定機関である中国共産党の「中央外事領導小組」だ。(注8) 会議には、中国外務省や人民解放軍、共産党中央対外連絡部など、党・政府・軍の実務者と朝鮮半島問題を専門とする学者など約50人が出席した。 ある会議出席者は「現在、中国と北朝鮮の関係は文化大革命当時よりも悪くなっている。北朝鮮の核実験には中国に対する報復的な意味がある」と分析した。 一部の学者は、「中朝友好協力相互援助条約」の軍事介入に関する条項の改正を主張したものの、人民解放軍の副総参謀長出身である熊光楷・国際戦略学会会長は「戦略的に北朝鮮ほど重要な地域はない」と結論付け、改正は沙汰やみに終わった。会議のやりとりは、中国の北朝鮮への不信感を色濃く反映していた。 (注8)韓国「朝鮮日報」:2006年10月26日
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