北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.10.28) 連載(21) 第5章 裏切られても関係を守る 江主席訪朝 江沢民共産党総書記は2001年9月3日北朝鮮を公式訪問した。空港では金正日が出迎えた。訪問日程は3日間で、江は3日午後と4日の2回にわたり金正日と首脳会談を行った。金正日が外国首脳らを空港で直接出迎えたのは、前年6月の金大中韓国大統領や同7月のプーチン・ロシア大統領の訪朝時以来。江自身の訪朝は1990年3月以来11年半ぶりだった。 北朝鮮の朝鮮中央放送は6日、中国の江沢民総書記の訪朝について「詳報」を発表、中朝首脳会談では「討議された問題で幅広い見解の一致を見た」と報じた。中国側は、北朝鮮が今年の春、例年にない干ばつ被害を受けたことに関し、食糧20万トン、ディーゼル油3万トンを無償供与すると通告した。 「詳報」はさらに、江総書記が「朝鮮(北朝鮮)が米国、欧州連合(EU)など各国と関係を改善し正常化することに対する支持をあらためて表明した」とした。また、指導者の相互訪問の伝統維持と関係の強化・発展を確認した。 |