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北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~

五味洋治

(2008.10.24)

 

連載(15)
第5章 裏切られても関係を守る

 

韓国との国交

 

    南北同時国連加盟が実現してから、中国は本格的に韓国との国交正常化に乗り出す。中国は、韓国との間で民間の貿易弁事処を相互に開設する意思を北朝鮮側に伝え、91年には相互に貿易代表部を置いた。

 

    鄧はすでに85年4月、中韓関係について「発展させることはわれわれにとって必要だ。商売ができて、経済上のメリットになる。韓国に台湾との関係を断絶させることもできる」「政治上も中国の統一に有利だ」と話していた(注23)その一方で「この問題は非常に微妙であり、処理するにあたっては非常に慎重に、北朝鮮の理解を得なければいけない」と配慮を求めていた。

 

    韓国の中国専門のベテラン外交官で、その後統一相となった金夏中は、中国が韓国との国交回復を考えたのは「1978年」とし、中国国内には韓国との国交回復には、反対する意見も強かったが、鄧小平が「修好を最終決定した」(注24)との見方だ。

 


(注23)銭其琛著、浜本良一訳「銭其琛回顧録 中国外交20年の証言」:145ページ、 東洋書院
(注24)金夏中「舞い上がる龍」:238ページ、共同通信社