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北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~
五味洋治
(2008.10.3)

 

連載(11)
第4章 個人的関係でつなぐ


胡錦濤訪朝 

 

    2005年10月28日、胡錦濤総書記が朝鮮労働党創建60周年の招聘で、総書記就任以来、初めて訪朝した。胡は、2003年11月15日に、江沢民・前国家主席に代わり新総書記に選出された。05年3月の全人代で、江沢民の完全引退が決定し、国家中央軍事委員会主席にも選ばれている。

 

    胡は国家中央軍事委員会主席に就任し、党、国家、軍の三権を完全に把握した。これを受け、2005年3月下旬に訪中した北朝鮮の朴奉珠首相が訪朝を要請、中国外務省もこれを発表した。

 

    当初は2005年の5月に訪問を予定していたと伝えられたが、北朝鮮が核兵器保有宣言をしたため、先延ばしにされたと報道された。

 

    もともと中国と北朝鮮は首脳の相互訪問を頻繁に行っている。特に中国側は、国家主席は最初の訪問先に北朝鮮を選ぶケースがほとんどだった。

 

    たとえば趙紫陽が1989年4月、江沢民が90年3月に、いずれも党総書記就任後、初の外遊として北朝鮮を訪問。楊尚昆国家主席は92年4月に訪朝、江は90年3月に新総書記として訪朝。2001年9月に再訪朝している。

 

    胡錦濤主席は、1993年7月26日から30日までの間、祖国解放戦争勝利40周年慶祝行事に出席するため、北朝鮮を訪問したことがある。中国共産党中央委員会政治局常務委員の肩書きで、中国側の団長で、金日成主席と会談している。