北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~ 五味洋治 (2008.9.18) 連載(11) 第3章 資源を押さえる 中国側の事情 中国側にも北朝鮮の資源に頼る事情がある。中国マスコミの報道によれば、国家発展改革委員会エネルギー局の許永盛副局長は2006年11月7日、2007年中国産業発展報告会で、「今から2020年まで中国エネルギー投資市場がほぼ10万億元以上の規模で形成されると予想される」と話した。さらに同副局長は、「今後2年内に中国が米国を追い越して、世界第1のエネルギー生産国になる」と付け加えた。 中国の原油生産量は前年度より2.8%増加し1億8100万~1億8300万トンでサウジアラビア、ロシア、米国、イラン、メキシコに続き6位を記録した。天然ガスは前年対比20.6%増加した5500億立方メートルで10位に近づいた。 毎年約10%の経済成長を続ける中国にとって、エネルギー確保は頭痛の種。2004年の原油生産量は世界6位だが、自動車の普及などで需要が伸びたことから1993年に石油純輸入国になっている。04年の石油消費量は世界全体の8.2%。米国に次ぐ世界2位の石油消費国となった。 2004年に消費した約3億トンのうち44%は輸入に依存。中国紙によれば、輸入依存率は2020年には59.7%に高まると予測されている。 このため中国は、地下資源が豊富な北朝鮮に注目している。2005年10月に訪朝した胡錦濤国家主席は、北朝鮮側と経済貿易協力を推進することで合意している。これも、北朝鮮の資源開発を念頭に置いてのことだ。 |