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北朝鮮は、なぜ中国に逆らえないのか~愛憎の中朝60年~
五味洋治
(2008.9.16)

 

連載(8)
第3章 資源を押さえる

 

海底油田の共同開発

 

    中国と北朝鮮が2005年暮れ、海底油田の共同開発で合意し、関係者を驚かせたことがある。急速な経済成長を続ける中国は、北朝鮮との友好関係を基礎に身近な場所で資源を確保したい。北朝鮮は石油をテコに国力強化を狙っており、唐突な共同開発合意は両者の思惑が一致した結果といえる。

 

    この発表について中国の主要都市に駐在員を置き、中国の産業や貿易動向を調査している大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の関係者は「いくら調べても、中朝間の海域で最近油田が発見されたという話は出てこない」と首をかしげる。

 

    海底油田の話は突然浮上した。中国訪問中だった北朝鮮の廬斗哲副首相が12月24日、中国の曽培炎副首相との会談後、海底油田の共同開発に関する協定に調印。中朝のメディアはこぞって伝えたが、油田の具体的な中身には全く触れていなかった。

 

    海底油田といえば前年10月、黄海に近い渤海で中国海洋石油総公司(CNOOC)が油層34メートルにわたる油田を発見している。中国は黄海でも油田を発見できると期待し、今回の協定にサインしたようだ。