李明博無力化の全過程 ~何が間違ったのか。再起は不可能なのか、禍転じて福となすのか?~ 趙甲済 (2008.6.12) 李明博大統領とハンナラ党が、大統領選挙や総選挙で勝利しながらも、危機に陥っていく100日間を整理するとこうなる。 1. 大統領職業務引受委員会が、盧武鉉政府に対する「在庫調査」をせず、占領軍のように行動しながら、でたらめの政策を発表し続けた。李明博当選者の戦略と方向が初めから失踪した。盧武鉉勢力の反逆や腐敗を捜査して彼らを一掃し、「扇動放送」を正常化させられるタイミングをのがした。 2. 李明博大統領は、就任辞などを通じて「理念なき実用」を強調することによって親北左翼らと対決するつもりがないことを暗示し、行動派保守勢力を遠ざける考えを表した。 3. 大学教授中心のアマチュアらを秘書陣や内閣にたくさん登用して、左翼との戦いが分からない金持ちらを重用し、盧武鉉政権の要職にいた者たちを安保部署の司令塔配置した。左右の両方から非難される人事をやったわけだ。 4. 総選挙において下向式の密室公認で親朴槿恵勢力の反発と離脱を招く。 5. 総選挙で保守勢力が大勝したのに、李明博大統領は「親李(李明博)勢力の敗北」として認識し、総選の歴史的意味を失踪させ、「親北清算」を要求する民心を無視した。 6. 親朴(親朴槿恵)当選者の26人の復党を拒否して、李会昌の自由先進党と敵対的な関係を作ったことで、保守の大連合でなく、保守の分裂構図を形成した。親北勢力と対決する意思がないから、保守の大連合の必要性を感じなかったはずだ。理念が無いから戦略も生まれないわけだ。 7. 李大統領が、行動派保守層も無視し、「親朴」勢力も排斥するという世論が形成されながら、保守層の離脱し始め、支持率が30%台に落ちた。 8. 4月末のMBC放送の「狂牛病扇動」とインターネット上の「怪談」、そして親北左翼らの組織的な介入にまともに対応できず、左翼に機先を奪われる。左翼に対する先制攻撃をすべきタイミングを逃がすから奇襲を許すことになった。 9. 問題の発端であった「扇動放送」に対し、迅速で厳正な法的制裁措置と広報戦をあきらめたことで、嘘が反駁されず流布し始める。 10.大統領の一方的な謝罪や政府の度重なった退却が続き、「扇動放送」に対する明快な警告がないから、嘘が事実化した広まった。 11.李明博政府は、5月に入り「集示法」違反である夜間集会を「ロウソク文化祭」として許すことによって自ら法秩序の守護意志をあきらめた。これが扇動勢力を勇気付けた。 12.「扇動勢力」が街を占拠し、大統領府に押し寄せ、「保守言論」を脅迫し始める。検察や警察が、法の執行をあきらめるから、おじけづいた保守言論も扇動勢力に迎合し始めた。不法で暴力的示威を批判せず、警察の水鉄砲の使用を非難する記事が続くから、警察も士気が落ち不法デモの鎮圧をサボタージュの段階になった。 13.李会昌の自由先進党まで扇動勢力に加勢し、朴槿恵のファンクラブも「ロウソクデモ」に加わった。ハンナラ党は、警察の緩い鎮圧まで牽制し、扇動勢力に屈従する様子を見せる。保守政治の地形が廃墟化した。 14.李明博大統領の秘書陣や内閣も、「扇動放送」や「ロウソク示威隊」に怖じけた行動をした。青瓦台の代弁人、長官たち、政府のスポークスマンなどが、放送や左翼らのとんでもない嘘に対して反撃を放棄したわけがあるはずだ。財産公開後、青瓦台の秘書陣や閣僚らが、言論に集団的に弱点を握られた状態になり、誰も扇動放送との正面対決を避け、大統領も(対決を)督励しなかった模様だ。
15.政府が嘘に対する反撃を放棄し、謝罪や後退を繰り返すから、扇動勢力のほうが却って正義の使徒でもあるように振舞い始めた。「ロウソク示威」は、マッカサ銅像の破壊を企図し、平沢への米軍基地移転反対の暴動勢力が主導し、李明博大統領に不満を持ついろんな勢力が加担した。特に、「インターネット怪談」に騙された幼い学生らが街へ繰り出した。真実と正義(法治)と自由は一つの塊りだが、真実を護れなかったので正義と自由もが奪われたわけだ。 16.李明博政府は、不法・暴力示威に対する鎮圧を放棄した。公権力行使の道徳的基盤である真実の攻防で押されたため、厳正な鎮圧にでられなかったのだ。大韓民国の心臓部である光化門に、半月間「扇動の解放区」が造成された。「6.25戦争」以降初めてであった。公権力が無力化されると李明博大統領に対する保守層の不信が拡散し、支持率は10%台で急落した。 17.李明博大統領は、一度も国民を直接説得しようとしたことがない。彼の口からは一度も「問題の発端はMBCの扇動放送だ」と言う言葉が出なかった。 18.結局、李明博大統領は、真実を放棄したことで正義(法治)と自由(安全)まで失っている。国民の安全を護れない大統領、光化門を乱動勢力に明け渡し、青瓦台の中に隠れている大統領という認識が広がった。彼が再起不能の状態に陥るかも知れないという憂慮も広まった。 法秩序回復にならない状態で出しておく刷新策は底の抜けた瓶に水を注ぐことだ。 19.親北左翼らと正面対決をやってみたことの無い李明博大統領は、「狂牛病事態」以降初めて、親北左翼らと戦わずには国政の運営が不可能だろうと認識し始めたではないかという気がする時がある。公安機関も、本当に久しぶりに左翼勢力を牽制する方法を模索している。大統領が法秩序の確立を打ち出し、反憲法的な親北左翼を弱化させる方向へ政府を導いて行くと勝つしかない戦いである。 www.chogabje.com 【2008-06-09 11:42】 |