続けて飛び出す李明博の失言 ~大統領の「北朝鮮の主権尊重」の発言は憲法毀損、親米と親中の同格化は韓米同盟毀損。 韓半島においての主権は大韓民国だけが持っている。北朝鮮の主権を認めれば統一を放棄することになる~ 趙甲済 (2008.3.12) 今日(3月11日)、李明博大統領は、外交部の業務報告を受ける席で「南は北に対し、北は南に対して主権を侵害してはいけない。互いに尊重しながら、心の扉を開き対話しなければならない」と言ったそうだ。
李大統領は「主権」という言葉を間違って使っている。大韓民国は憲法上、韓半島唯一の合法・正統国家だ。韓民族のチャンピオンである大韓民国だけが韓半島で主権を持っている。わが憲法の第1条は、主権は国民から出る、となっている。国民が選挙を通じて、この主権を国会、行政府、司法府などに委任した。私たちの国民は主権を金正日政権に譲り渡したことがないのに、北朝鮮政権がどうのような主権を持っていると言うのか。彼らのいう「人民主権」とは、公正な選挙もない北朝鮮のことだから、言葉の遊びに過ぎない。盧武鉉が昨年、平壌に行き最高人民会議議事堂を訪れ、芳名録に「人民主権の殿堂」と書いたことは、そのような点から反憲法的行為であった。
北朝鮮は、我々の憲法第3条によって、大韓民国の領土である北朝鮮地域を強制的に占領している反国家団体なので、主権があるわけがない。南北国がが同時に国連に加入したしても、我々は、北朝鮮を国家と認定することも、したがって国家のみが持つ主権を認めることはできない。北朝鮮も韓国を国家として認めず、したがって主権を否認する。平壌で行われることになっていた韓国・北朝鮮のサッカー試合ですら、大韓民国の太極旗を上げないようにし、国家を歌わせない理由が韓国の主権を認めないからだ。
したがって李明博大統領の今日の発言は、北朝鮮を日本や米国のような主権国家として認定することであり、これは大韓民国憲法に違反する用語の選択だ。主権は国家の排他的な権利であるので、この言葉を誤って使うことは、大統領としては決定的な誤りとなる。私たちが北朝鮮の主権を認めると、統一を放棄しなければならない。北朝鮮を外国として認めることになるので、北朝鮮の体制が崩壊しても韓国が統一することはできない、という話になる。
互いに内政に干渉しないという約束は、過去の政権が北朝鮮を相手にして何度もやった。この約束も話になれない理由は、そのようにしておけば、北朝鮮の人権蹂躙事態に対して私たちが改善を要求できないからだ。
韓国と北朝鮮は同格でない。大韓民国は正統・合法国家であり、北朝鮮は暴力手段を持った権力実体であるのみで国家ではない。李明博大統領はこの点に対する確信が弱いようだ。理念を嘲弄の種として見るから、国家理念を盛った憲法精神まで無視している。大統領は憲法の守護者である。今日の李大統領の発言は、憲法の守護者でなく憲法毀損者の発言である。大統領は憲法学者たちから真剣な講義を受けなければならないようだ。
参考に、米国の南北戦争の時のリンカーンは、米合衆国大統領の資格で南軍を反乱軍として取り扱った。彼は戦争(war)という言葉も使わなかった。戦争は国家間の衝突であるから。「6.25動乱」や「6.25事変」という言葉が正しい。リンカーンは、「南・北戦争」と呼ばず、「南軍の反乱」と呼んだ。南・北を決して同格に置かなかったということだ。
南北関係の本質をいい加減ごまかし、反国家団体を主権国家として認定しようとすることは実用でなく無知だ。理念のない実用は行商人の打算である。
李明博大統領はこの日(3月11日)、また他の問題発言をした。彼は「親米も親中もないと思う」と言った。「国益が互いに合えば同盟になれるし、国益に反すれば同盟とものはない」とし、「実用外交をすべきだ」と強調した。私たちは韓米相互防衛条約によって米国を同盟国としており、北朝鮮は中国と軍事同盟国だ。それなら、親米は義務であって選択事案でない。国益の面でも韓米同盟は決定的だ。韓米同盟が、一時的に国益に合わないとして、韓中同盟を作れると考えるなら、それは商売人の小才を弄することに過ぎない。南・北韓を同格に置くように、米国と中国を同格に置くと、韓・米関係は破綻する。
李大統領が、盧武鉉式の失言を繰り返さないようにするためには、即興的な発言ができないようにしなければならない。大統領は必ず文書に基づき話さなければならない。
http://chogabje.com/ 【2008-03-11,23:30】
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