レーガンと朴正煕とサッチャーが経済専門家だったのか ~安保第一主義者たちは経済に成功し、経済第一主義者たちは経済も安保も台無しにする~ 趙甲済 / 編集・翻訳 洪 熒 (2008.2.15) 朴正煕大統領は経済専門家でなかったのに経済発展に成功した。俳優出身のレーガン大統領も経済専門家ではないのに、1980年代の米国経済の再生に成功し、ソ連を崩壊させた。サッチャー首相も経済専門家でなかったのに、労組の横暴を抑え英国病を治癒した。全斗煥将軍も経済専門家でないのに、1980年代の韓国を経済成長率の世界1位国にした。
上の四人の共通点は、安保を経済より優先視したということだ。朴大統領は北朝鮮の再南侵と共産化を阻止するため、経済を発展させ、重化学工業を起こし、セマウル(新しい村作り)運動を始めた。安保が目的で、経済はその手段だった。 レーガン大統領もソ連を崩壊させるためにはアメリカの経済が再建されなければと考えた。その後に軍事費を増やし、ソ連に対して出血的な軍備競争を誘導して自体崩壊に追い詰めた。 サッチャー首相も自由民主主義と市場経済の原則を守るために、つまり、「体制安保」のために法治を確立し労組の横暴を抑えた。経済の回復はその結果物だった。全斗煥大統領も経済力が安保と民主化の根本という認識に徹底した。 李明博大統領当選者は、「安保」と「理念」に対しては関心が非常に薄い。対北政策に関しても熱情と言えるようなものが感じられない。実用主義、経済第一主義だけだ。問題は、経済は安保と分離できないということだ。経済を発展させたいなら、労組の不法的集団行為を取り締まり、政府の過剰な規制を撤廃し、大企業の秘密資金を根絶させねばならない。これは理念の問題だ。経済を発展させたいなら、北朝鮮の挑発を抑制し、韓米関係が安定しなければならない。これら全てが理念の問題であり安保問題だ。理念問題、労使問題、親北・左派の問題などを無視し、ひたすら経済のみを発展させるという姿勢は、ひびが入ったカメに水を注ぐのと同じだ。甕が安保で水が経済なら、蓋は法治である。 真の安保は法治、軍事、外交を包括する概念だ。安保に専念すれば、自ずと政治と社会が安定する。政治と社会が安定すれば経済は自ずからうまくいく。安保第一主義者たちが経済に成功し、経済第一主義者たちは経済も安保も台無しにする。 |