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北朝鮮の統一戦線事業部は韓国の統一部でない
統戦部は対南工作の機能は隠し、対話機能だけを強調する

金ウンジュ / 統戦部出身脱北者

編集・翻訳 洪 熒

(2008.1.21)

 

    大統領職引受委員会が統一部の解体を宣言するや進歩勢力らが阻止運動に一つになった。この阻止運動の論理を主導する勢力は、いわゆる進歩的な「北韓学」の学者という人々だ。左派政権十年間、いわゆる南北関係の急進展と一緒に、統一部と共に成長した彼らであるからだ。

 

    「学問」とは政治的意図から出発してはいけない。彼らの「北韓学」というのは北朝鮮の現実から理論を導くのではなく、彼らの理論に北朝鮮の現実を無理に合わせるものだ。彼らの言葉通りならば、今頃北朝鮮は核を廃棄し、改革開放もやったはずであった。さらには、金正日が唯一独裁をあきらめ、集団管理(指導)体制を導入したはずだった。

 

    李鍾奭(前統一部長官)のような北韓学の学者が対北朝鮮政策を主導し、統一の商売、平和の商売をしたため、今日この国の安保がこのような状況になったのではないか。今や全国民が共感するように、これ以上「統一と民族」という名目に南北関係が引きずられる時代ではない。李明博政府の実用主義的政策に体をすくめた北韓学の学者たちが、統一部の解体方針に再び口をそろえて主張する論理の第一の理由は、まさに北朝鮮労働党の統戦部の存在だ。

 

    果たして南北関係が統戦部と統一部との構造の中で発展したのか。韓国の統一部は、真面目にも南北対話と南北平和を指向する部署だが、朝鮮労働党の統戦部は、先対南工作、後南北対話の原則を守る厳然たる対南工作部署である。

 

    統戦部は北朝鮮の対南工作部署らの中でも、対南政策を企画する頭脳機能を持つ先任部署だ。対南研究グループと越北者の人材が大挙集まった組織力に基づき、対南政策と戦略方向を設定し、これを土台に101、26、813、310連絡所のような対南心理戦も専門的に担当する立体的機能を持っている。

 

    また過去、韓国のいわゆる「民主化運動」を「赤化統一」へと「昇華」させるための工作を展開してきた「祖国平和統一書記局」、「韓国民族民主戦線」、「在北平和統一促進協議会」、「救国の声放送」を今まで維持、稼動している。韓国の「民主化」の現実に合わせ、過去の「韓民戦」の活動を今日は「汎民連」活動に変え、「我が民族同士」の戦略を先頭で指揮しているのが統戦部である。

 

    進歩派の学者たちが言う、統戦部の南北対話の窓口の役割も、結局は赤化統一に基づいている。我々(韓国)は対話するが、北朝鮮側は対敵する。彼らの対話の目的というのは、韓国の対北朝鮮支援を極大化するための、太陽政策の逆利用の戦略に過ぎない。彼らはむしろ対話と交流を利用し、韓国側人物の抱き込みや情報収集をしている。

 

    南北関係は対外関係の延長線の上で管理するべきで、南北関係だけに限定させると、平壌側の平和脅迫戦略に引き回されることになる。南北関係が、統戦部対統一部の構造になるためには、統戦部の対南工作機能が撤廃されなければならない。この前提がないと、刀と盾の戦いにしかならないだけだ。

 

    統戦部の対南工作の機能は隠し、対話の機能だけを強調しながら統一外交の機関だと脚色する進歩派学者たちの形態こそ、彼らの二重性を自ら告発することである。

 

趙甲済ドットコム[2008-01-17,18:58]