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韓国の保守勢力が裏切られないためには~大統領の牽制と、保守の競争構図を作らなければ~
趙甲済/翻訳:洪 熒

(2007.12.10)

 

     韓国の保守勢力の背信者と呼んでもいいような四人の人物がいる。金泳三、金鍾泌、鄭夢準、李仁済氏である。

 

1.  金泳三氏は1992年約200万票の差で金大中候補を抑えて大統領に当選した。1993年2月の就任演説で彼は「民族が理念よりも、同盟よりも大事だ」と言った。これは北韓政権のいわゆる民族主義の攻勢に同調した言葉だった。当時、金泳三大統領は韓完相氏など左派的歴史観の持主の参謀らを重用した。


    彼らの影響を受けた所為か金泳三氏は韓国の現代史の正統性をことごとく否定し、歴代の大統領を罵倒した。また、彼は北核問題に対応する過程で、韓米の間に葛藤を誘発した。当時の金泳三大統領は保守大連合だった民自党を解体し、金鍾泌氏を追放することで保守の分裂をもたらした。このすべての行為が一つの流れに繋がり、1997年の外国為替危機を招来し、金大中の大統領当選を許した。彼は投票の直前、金大中氏に対する秘密資金の捜査を中断するように検察総長に命令することで、金大中左派政権の登場に決定的な助けをした。彼は保守を自任したが、左派の宿主の役割をしたのだ。


    彼は「金融実名制」を導入し、腐敗構造の改善に寄与したのは事実だが、安全企画部の資金(あるいは大統領選挙戦の残金)を総選などに投じるなど、政治腐敗問題を解決できなかった。このような金泳三元大統領が今ハンナラ党の李明博候補を支援している。



2.  5・16軍事革命の核心的主動者の金鍾泌前自民連総裁は、朴正煕大統領を輔弼し、韓国の近代化に大きな功を挙げた。1997年大統領選挙を前に彼は国民に対する「詐欺劇」である「DJP連合」(内閣制改憲公約)を通じ、金大中候補を支援して当選させた。彼は思想的に大韓民国の大統領ななるには相応しくなかった金大中氏の身元保証者になることで、多くの保守の票をDJ(金大中)側へ持って行った。彼は金大中大統領の下で国務総理として人生を楽しんだ。


    しかし、彼は国民に約束した内閣制への改憲を貫徹することができずに、金大中大統領と別れた。2002年の大統領選挙においても彼は再び保守の候補である李会昌氏を支援しないことにより、左派候補の盧武鉉氏の当選を消極的に助けた。金鍾泌氏が今日(12月6日)ハンナラ党に入党し、李明博候補を支援すると宣言した。



3.  鄭夢準議員は2002年のワールドカップ大会の成功を政治的資産として、大統領選挙に出馬する姿勢をとった。現代重工業のオーナーである彼は、当然保守の政治人であるしかなかった。にもかかわらず、彼は左派候補の盧武鉉氏と手を組んで世論調査による単一化(一本化)という世界の政治史上類例のないハプニングをやった末、盧氏を候補にして上げた。投票の一日前に決別を宣言したものの、この宣言が反って盧候補の支持層を結束させ、50万票の差で二度目の左派大統領が登場するのを助けた。彼も数日前、ハンナラ党に入党し李明博候補を支援すると宣言した。



4.  李仁済議員は1997年の新韓国党の予備選挙で李会昌と相当な票差で2位になり落選した。彼は説得力のない理由をつけ離党し、国民新党を創り大統領候補として登録した。約500万票を獲得し、3位として落選したが、結局、金大中候補の当選に決定的に寄与した。金大中政権の出帆後、李仁済議員は国民新党を捨て与党へ移った。2002年大統領選の与党の予備選で形勢が不利になるや彼は途中で候補を辞退し、また離党し、自民連へ移った。彼は今度も大統領候補として出ているが支持率が1%強くらいだ。



5.  韓国の保守層は金泳三氏から、一度大いに裏切られたことがあった。金泳三候補に投票した国民が、彼の「保守弾圧、左派庇護」の背信行為に怒り、(投票紙の印しの時使った)指を集団的に切り捨てたというジョークができるほどだった。韓国の保守勢力への三人の裏切り者が今ハンナラ党の李明博候補を大統領にするとはしゃいでいる。自分たちの背信行為について一言の謝罪を言うべきなのに、国民が皆健忘症だと考えているようだ。韓国の保守勢力はもうこのような人間たちとは一線をを画すべきである。このような人々の助けを借りてこそ左派政権を終息させることができると考えるのは保守の自己否定だ。保守の自浄運動なしでは、今度保守が左派政権の終息に成功するとしても、5年後には、よりに極悪な左派を青瓦台(大統領府)に呼び戻すだろう。正直でなく、腐敗し、反逆者らの前で卑屈な保守は、保守の手で始末されるのがもっとも望ましい。

    李明博候補も大統領になった後、金泳三氏の道を歩かないという保障がない。李明博候補自身が安保や理念問題に対し模糊な態度をとっており、彼の周辺なは左傾的考えの参謀たちが多い。李明博候補が大統領に当選した後、金泳三のように「左派の宿主」なってしまうと、彼を盲目的に支援している保守層や保守言論、保守団体は鶏を追っ駆け回した犬が屋根の上へ逃げた鶏を見つめるようになるかも知れない。

    国民が二度も裏切られないためには、牽制装置と競争構図を作らなければならない。鮮明な保守野党ができ、中道左派政党のハンナラ党を牽制し、保守層の票を置いて競争することが最も確実な「騙されない方策」になるはずだ。ある政治家の善意に期待するほど愚かな真似はない。政治家らから最も発見し難い徳目は正直と勇気であるからだ。競争構図だけが消費者(有権者)の権益を保護する。

 


趙甲済ドットコム www.chogabje.com [2007-12-06,17:34]から