小泉首相、決断の時です 佐藤勝巳 (2005.2.9) 小泉(首相)さん、国民の多くはあなたの金正日政権への対応を変だと思っています。拉致問題を「白紙に戻して再調査する」と言ったのは金正日でした。そして偽の骨を日本政府に渡したのです。小泉さん、あなたは金正日に侮辱されたのです。 国民は、わが国の首相が金正日に侮辱されていると受け取っています。多くの国民は「ふざけるな」と怒り心頭に発しているのが現状です。 以下、怒りの事実を紹介します。 一月中に経済制裁発動を求める集会が各地の「救う会」主催で開催されました。新潟市(1650名)、日立市(800名)、和歌山市(2500名)、仙台市(1300名)の四ヶ所で開かれ、いずれも参加者は座席の全てを埋め尽くし、立ち見が出たところもありました。 今後も引き続き全国各地で「救う会」主催の制裁発動を求める集会が行われますが、国民の怒りは益々高まっていくと思われます。 これだけの人数が集まることは各地の「救う会」の努力は言うまでもありませんが、国民の金正日に対する怒りが頂点に達していることを抜きに考えることは出来ません。こんなことは今まで一度たりともなかったことです。そして小泉さん、あなたが、経済制裁発動を躊躇していることへの強い抗議の表明であることをお伝えします。 他方、拉致議連をはじめ衆参両院の拉致問題特別委員会も経済制裁を発動せよとの決議を行っています。与党である自民党拉致対策本部も、公明党も経済制裁を求めています。また、民主党拉致対策本部も、閣僚の何人かは公然と経済制裁発動を主張しています。昨年末で全国27県議会が、制裁を求める決議をしています。 経済制裁は「数ある選択肢の一つ」などと言っているのは、少数意見であることには間違いありません。小泉さんはどうして経済制裁発動を躊躇しているのでしょう。 小泉さん、あなたは昨年5月22日、平壌の記者会見で「日朝平壌宣言が遵守される限り、経済制裁をしない」と確かに明言し、食糧支援25万トンをすると約束しました。 表に出ていないが、帰国した拉致被害者5人に北朝鮮での生活を喋らせないという約束が、もう一つあったのではないかという疑いをもっています。 小泉さんが金正日に与えた約束の代わりに受け取ったものは、8人の家族の日本への帰国でした。それを利用して参議院選挙を有利に導くという思惑があったことは、広く指摘された通りです。 私は、こういう取り引きは、拉致を全面的に解決するということと、テロとの戦い方という観点から見て重大な誤りであると判断しています。 偽の骨を日本に出し「日朝平壌宣言」を破ったのは金正日です。なのに小泉さんは経済制裁発動に消極的な姿勢を取り続けています。何か理由があると思います。これほど大問題になっているのですから、国民に説明する義務があります。しかし、何の説明もしていません。本当に不可解な態度です。 次に、帰国した拉致被害者5人が口を開けば、救出運動は急展開するというのが関係者の一致した見方です。彼らはなぜ口を開こうとしないのでしょう。これも不思議な現象の一つです。 彼らが20数年間の北朝鮮での生活を赤裸々に語ったなら、小泉さんが望んでいる国交正常化など夢物語になってしまうのではないでしょうか。小泉さんは彼らが口を閉ざしていることに関与しているのではないかと、小生かなり前から推測していました。 しかし、背後にどんな事情があれ小泉さんが今経済制裁を発動しなければ、国会と国民から見放される情勢になってきています。 金正日が偽の骨を送ってきたことでもあるし、拉致解決、主権の回復という大局に立って、速やかに方針転換を決断すべき時だと思います。 経済制裁を発動し、拉致された日本人全員を奪還したなら、小泉さんは間違いなく歴史に名前が残る人となります。勇気をもって決断してください。 |