現代コリア

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「南北首脳会談実現の行方

佐藤勝巳

(2005.1.18)

 

    韓国盧武鉉大統領は、1月13日の年頭記者会見で、南北首脳会談について言及した。要旨の内容は次の通りである。

 

    トップ会談は必要である。金正日総書記が応じるならいつでも会う用意がある。「しかし相手のある問題で、我々の希望にしか過ぎない。今の段階では(トップ会談は)可能性は低いと思う」というもの。

 

    この発言で、一部に南北トップ会談は早期に実現しないとの見方が出はじめている。この見方が現実を反映しているのなら歓迎すべきことである。

 

    しかし、1月11日付けコラム欄で指摘したように、南北首脳会談は、二人にとって重要な政権延命カードである。実現しなければ政権維持は難しくなる。なのに盧大統領は「いま可能性は低い」と余裕ある態度を見せた。

 

    韓国の元情報機関の幹部に、盧大統領発言の背景を糾したところ「話が詰まっていないとき、『可能性が高い』という人はいない。トップ会談で政権の危機を回避しようとしているのだから、盧武鉉発言は『ただ今、朝貢金額などの調整中』ぐらいの意味でしょう」と解説してくれた。

 

    ソウルの政界では、2月中にトップ会談の実現は難しいとの見方が支配的と言われているが、会談そのものを否定するものはいない。

 

    続けて情報機関OB氏は、盧政権周辺から「盧武鉉大統領は2年間政権を担当し、反米の危険に気が付きだしたとの声が出だしている」と注目すべき指摘を行った。

 

    果たして大統領の学習成果が、首脳会談の「障害」になりつつあるのかどうか、今後の韓国大統領の言動をより注意深く見て行く必要があろう。